根本外科整形外科では、下肢静脈瘤や成人及び小児の鼠径(そけい)ヘルニアに関して、日帰り手術を行っています。
従来、こうした病気の治療には数日間の入院が必要でしたが、激しい痛みがないこともあり、多忙などの理由で長期間放置し、かなり悪化してから診療を受けた結果、長期入院が必要になるケースがとても多かったのです。そのため当院では、確実な手術をできるだけお体に負担をかけずに行うことで、手術当日にご帰宅し、できるだけ早く平常の生活に戻っていただける日帰り手術を行っています。
また入院施設も18床ありますので、日帰りが不安な方は、1泊入院していただいて、翌日にご帰宅いただくことも可能です。
お忙しいビジネスマンや休むことが困難な自営業の方、お子様がいらっしゃる主婦の方などにとって、日帰り手術は時間的、身体的、精神的な負担を最小限にし、また、入院費が不要なことから費用も抑えることができる治療です。
鼠径ヘルニアとは、お腹の中におさまっているべき腸の一部が鼠径部の皮膚の下に出てきてしまう病気で、一般的に「脱腸」と呼ばれています。鼠径は太ももの付け根の部分のことで、ヘルニアは腸などの臓器が本来の場所から動いてしまっている状態ことです。
小児鼠径ヘルニアは、ほとんどが先天的なもので、小児の20人に1人がなるとされているほどよくある病気です。乳幼児は自分で訴えることができませんので、赤ちゃんが泣いているなどお腹に力が入った時に太ももの付け根を確認し、膨らみがないかどうか見てあげてください。
鼠径ヘルニアの治療は手術だけが有効手段です。従来は、はみ出している腸の部分を切り取るなどの手術を行っていたことから、少なくとも数日間の入院が必要でしたが、当院では腸を元の位置に戻し、人口補強材で穴を塞ぐという最新の手術方法を日帰り、もしくは1泊の入院で行っています。
「足の血管がぼこぼこと膨らんでいる」「青い血管が浮き出て見える」「足がだるい・重い」などの症状はありませんか?もしかするとそれは下肢静脈瘤かもしれません。下肢静脈瘤は足の血管の病気です。まずは下肢静脈瘤について知ってみませんか?
下肢静脈瘤にはいくつか種類があります。外見的に影響を与えるタイプやかゆみや痛みが起こるものなど種類によって症状も異なります。必ずしも手術が必要と追いうこともないので、まずはご自分の下肢静脈瘤の種類について知っておきましょう。
当院では下肢静脈瘤の日帰り手術にも対応しております。最新の保険適応高周波治療器による血管内焼灼術も可能です。高周波治療は、レーザー治療とほぼ同じで、治療による身体への負担が軽いものとなっており、術後の痛みや出血も少なく最先端の治療法です。